Scanning と Skimming
英語学習において、長文をいかに早く読めるか、それはどの分野の英語学習でも重要になってきます。そこで今回は、英語長文における、Scanning と Skimming について少し書いてみようと思います。
Scanning が必要な時
Scanning とは「必要な情報を素早く抜き取る」手法です。Weblio オンライン辞書によると 動詞 scan の意味は「(…を)つくづく見る、(…を)細かく調べる、ざっと見る、走り読みする、韻律を調べる、韻脚に分ける、走査する、(…の)放射能探査をする」と出ています。英語教育や英語学習において Scanning という言葉を使用する際は、言ってしまえば長文問題において「答えだけ」を探しにいく読み方です。そのために絶対に必要なことは「何が聞かれているかを事前に理解する」ということです。実用英語技能検定で例えると、内容一致選択問題がその代表になります。(「英検の構成」について知りたい方はこちらも参考にどうぞ)その形式では、質問を呼んで理解し、それがどこに書かれているのか大まかに予想して、その答えを探しにいくという手法が使用できます。また、TOEIC の Part 6 や Part 7 の問題では Scanning を用いて問題を解くと効果的な問題が多くあります。例えば、Part 6, Part 7 の序盤の問題は易しいものも多く、数字に関する問題、時間に関する問題など、答えが文章の中にそのまま載っていることがあります。それを知っていれば、最初から読み進めるのではなく、問われた質問の答えだけを探しに行けば時間短縮にもなります。
Skimming が必要な時
一方、Skimming が必要なときはいつなのでしょうか。Weblio オンライン辞書によると 動詞 skim の意味は「(スプーンなどで)上澄みなどをすくう、すくい取る、すれすれに通っていく、すれすれに飛ばす、ざっと読む、拾い読みする」と出ています。先ほどの Scanning と被る意味もあるので混乱する方もいるかもしれません。「すくい取る」という意味合いが、英語学習においての観点に近いのかなと考えています。英文(資格試験の長文問題や権威ある学術文献など)の構成は大きく3つに分けられます。Introduction, Bodies, Conclusion です。その構成を知った上で英文を読み、各段落やパッセージ全体の内容をざっと理解する手法が Skimming です。この手法は、一般的には小説や雑誌を読む時に使用されることもあるかと思いますし、イメージとしては何かをしながらテレビを見たり音楽を聞いたりするような感覚に近いと思います。詳細な情報に注目せず、大きな目線から情報を理解して、一気に飲み込むような方法です。英語学習においては、例えば IELTS や TOEFL の Reading セクションで問われる、「このパッセージが伝えようとするメッセージは何か」など、暗示的な質問に答えるときに役に立ちます。これは、ピンポイントに答えが書かれていて、それを見つけてくるような質問ではなくて、全体を読み終わった後にどのような感想が頭に残っているかを問われる質問です。言ってしまえば、最後までパッセージを読み終わらないと解けない問題がこの部類に入ります。
“Scamming”が必要な時
さて、ここまで Scanning と Skimming について大きな観点から説明をしてきました。英語学習者として、どちらの能力が必要かと聞かれると、それはもちろん「両方」です。見出しに “Scamming” という造語を載せておりますが、様々な英語学習環境において、二つの手法を使い分けることはもちろんのこと、究極的にはそれが両方同時にできてしまえば、どんな長文が来ても怖くはありません。もちろん、2つの手法は全く別物なので、同時にするという時点で矛盾が生じてしまいます。むしろ2つの手法を使い分けることに、まずは目標を置くことが大事です。しかし、英語を学習し、夢の実現のため日々努力している学習者であれば、”Scamming” の領域を目指すことに関して、誰もそれを止めることはできません。私が運営している 英語特化型スクール 大分 CIEER シエール では、各検定試験のアドバイスはもちろんのこと、英語学習者としてどこを目指して、どう進化をしていくかということもよく話をしています。皆さんにとって、英語学習が常に奥深く、興味深いものであることを願っています。
参考:英語の長文を速く読解できる手法


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